しらんがな

なんでもない人。読んだ後は心で叫びまひょう。「あんたのことなんか知らんがな!」

いのちの種

知ってるかい

何年も前、ここに種が植えられた

いのちの種

種は栄養をもらい育った

水やりのおばちゃんだっていたさ

 

その頃は、平和だった

そういのちの種は

例えどんな状況でも

平和だと思いたかったのさ

 

ただいのちの種は強かったさ

生きる力が強かったさ

一輪だった

周りに花など咲かなかった

だけど丘から光景を見ていられたさ

変わらぬようで変わってく

変わらぬようで異なってく景色を

だから自分の幸せを知ってたさ

何も言わずに見ることが

幸せだったさ

 

長い長い時が、刻まれる

今この国の人々は、歴史という

いのちの種からしたら

歴史というより

もっと違う言葉で表せる

日常だ普段だ

いのちの種は、今も生きているから

歴史といいたくなかった。

 

知ってるかい

いのちの種は受け入れ方がわからなくなっておかしくなった

平和だと思えなくなった

気づいたら自分の花が

枯れ始めた

色を失ったと思うた

何も変わらぬ周りの日常が

嫌になった。

 

花はもう少し時を経て気づいた

色を失ったと思うていたが

茶色を失ってはいなかった

暗い色だ

受け入れるができないなら

受け止めるを試せば

楽になった。