しらんがな

なんでもない人。読んだ後は心で叫びまひょう。「あんたのことなんか知らんがな!」

ふと思うたの

ふと思うたの

貴方の布団を、畳むとき

少し汗の臭い匂いがしたの。

同じ洗剤使ってるのに

あれ、私も?とか思うたの

 

ふと思うたの

貴方の朝ごはんを、用意してる時

そういえば卵焼き

私、少し上手くなったと

貴方の飲み物にとろみをつけるとき

美味しくなってと

思えなくなってると。

 

ふと思うたの

貴方を着替えさせる時

何を、貴方思ってるか

ずっと知りたかったと

 

ふと思うたの

いつこの日常が、終わるのと

いつこの日常が、始まった?と

この日常が終われば

私は救われるのかな?

私は幸せなのかな?

日常が、終わるということは

貴方に逢えないことだよね。

 

逢いたいってそれでも

わたしは、思うのかな。

 

ふと思うたの

恐さに震え、貴方に向き合った日を

痣が増え

呼吸が、しにくくなった日を

貴方が、チカラで感情を現す時に

泣いている顔を。

 

ふと思うたの

貴方と逢うと

暴力を、失った貴方は

感情を現す術を失ったことに

気づいたの。

貴方は、言葉も失った

貴方の気持ちも

何故だろう

ずっと共に生きてきたはずなのに

わからない。

 

貴方は、1人を恐れていた

ここにきた

最期まで貴方は1人でない場を

手に入れた。

 

 

だから思うたの

貴方の幸せの話を、問えば良かった

 

 

そして

もう間に合わないと

張り紙が落ちてたの。