しらんがな

なんでもない人。読んだ後は心で叫びまひょう。「あんたのことなんか知らんがな!」

時計

クォッくぉっクォッくおっ

貴方の音がよく響く時

 


私は、無の顔をしています

時が刻まれる音でしょうか

時を刻む音ではありません

時間が過ぎる音でしょうか

いつから過ぎたのでしょうか

 


時計が進むから

ボッとしてしまいます

心地よい音の仮面を被り

ただ何も貴方からは求めず

誰も声を出さず

悲しみを癒す生き物でもありません。

 


貴方から見れば人間はどんな生き物です?

静かに ただ静かに

私の質問を飲み込んでいく

応えを、未来に連れて行きながら

 

 

 

あれ、貴方の音が聞こえない

あれ、貴方の姿が見つからないよ。

あっ、いた隠れていたの?

寒かったでしょう

 


ふいたげるね、全ての跡を、ふいたげる

私に貴方は何も質問しないからいい

あぁ、跡が消えない

時は貴方に刻まれるはずなのに

 


貴方は、ただ時を示すのね

最後まで示し続けるのね

私は貴方を

貴方の心を抱きしめられる日が

いつか来る?

 


貴方は、私の質問に応えない

答えられない

応えてくれない

時を示し黙ってる

ごめんね