しらんがな

なんでもない人。読んだ後は心で叫びまひょう。「あんたのことなんか知らんがな!」

傍らに

 ひまわりのプリントされたのれん見て

ため息が出た7月16日

 

言いたいことをいわないために

人々に嘘をつき

何も言わずに

誰にも気づかれぬよう

姿を静かに消した貴女

 

貴女は、隣町にて

紅葉のプリントされた手拭いを見ながら

欠伸をした。

静かに欠伸をした姿に見惚れた

貴女は、何も言わない

自分のことは聞かれた以上話さない。

 

ただ静かに誰かの話を聴いている

黙ってただ頷いて

 

そして、貴女は口にした

悲しみは比べるものでないと

貴女にとって悲しいは悲しいだと

一言、貴女は口にした。

 

 

貴女は、悲しみを受け入れる人

貴女は、悲しみを受け止める人

どちらだったんだろう

 

貴女は、誰かの傍に

何も言わずに

話そうとしたら

無理に話すな、面倒くせぇと

自我で話す

心聲を、持っている

 

貴女は、口が悪いけれど

美しい

見た目には見えない

美しさ

見た目はきれいでないもの

貴女の美しさに触れるのは

難しかろう。難しかろう。

 

貴女の傍に

僕が貴女の傍に

 

これは、恋ではない

本当に、悲しいことに

人として貴女に想いを馳せる

人として誰かを愛でたいのだ

恋ではないが、人として

難しいね。

 

周りが貴女の美しさに気づく前に

もう一度もう一度

貴女に幸せを

僕に優しさを

強さをしなやかさを

 

神様に祈りたいけれど

そうもいかない

お願い自分よお願いよ

間に合わんと

後悔が広がってしまうんだ