しらんがな

なんでもない人。読んだ後は心で叫びまひょう。「あんたのことなんか知らんがな!」

ずっとずっと祈ってる

おばあちゃんは、ずっとずっと祈ってた

 

何を祈るのか

 

何のために祈ってるのか

 

何でお墓に向かって話してるか

 

幼い時はわからずで

 

わかった時は

 

その祈りは届いてるのか?

そう思ってたけど

 

いま、こうやって自分なりに

言葉を綴らせてもらえるのは

こうやって時を刻むことができるのは

 

おばあちゃんが、何十年も

毎朝誰よりも早くに起きて

祈っていたからかもしれない

そう思うようになった。

 

 

おばあちゃんの元にずっと届いていた

多くの年賀状

 

何十年も前の教え子さんからと

言ってて驚いた。

おばあちゃんは、それを見て口にする

先生させてもらえ本当に感謝だなと

年賀状を見て思うらしい。

ありがとうと

どんな職でも

一生懸命お勤めしなさいと

 

何十年も年賀状が交わされて

その一枚一枚の年賀状から

学ぶ

 

先生というお仕事は、

教えるでなく

伝えることができるから

素晴らしいお仕事だと

 

おばあちゃんは、

人としてあまりにも

凄い人だから

 

なんであんなにいつも笑うかね

微笑めるのかね

なんであんなに人のためなのかね

なんでそんなに

自分より人のためなんだと

なんでそんなに祈るの

なんでなんも文句言わんの?

そう、思っていた

凄い人

だとしっかりしてるし

 

人のためにずっとなんで祈れるの

 

なんもわかってなかったから

アホでなんもできん自分は、わからんかった。

 

ただ本当凄い人で

しっかり者で

人を大事に大事にできる

そんな人で

だから、自分のこと忘れられる時が

来る思わんかったな。

 

初めてみた

一気に弱る姿

初めて知ることになっていった。

弱音を、吐くように

淋しいと言う

じいちゃん亡くなって

変わっていく姿を

ただ遠い場所から

 

見てる自分

知ってるふりの自分

何か怖くて何もできない自分

ろくでなし

臆病でしかない。

 

せめて何か届くならと

祈ってみた。

毎日祈ることは

全然簡単なことじゃなかった。

 

おばあちゃんの

祈りは、尊かったんだと

ようやく気付いた。

遅すぎた

 

ずっとずっと祈る姿は

本当に尊い姿だと

早く気付かなきゃいけなかった。